ksukefukushima.blog

2008/04/02

リストランテ・トレノ

福島工務店の社員になって第一弾の仕事として、下記プロポーザルコンペを担当いたしました。 http://webotaru.jp/2007/10/post_1993.php 小樽市総合博物館が主催したコンペで、レストラン公募のプロポーザル型コンペでした。 同館の敷地の一部を貸し出すという形で、民間のレストランを誘致するといった内容です。



コンペでは最終的に、リストランテ・トレノ(福島工務店がプレゼンを担当)と某大手居酒屋チェーン店の両者による一騎打ちという形になりました。この博物館、本来は鉄道記念館であったので、正面建物の裏側には多くの車両やレーンが残されています。そういう意味で、トレノは列車をリノベーションしたレストランなので、アドバンテージがあったと思います。移築もしやすいし、何より歴史的背景がしっかりと提案に盛り込めたので。さらに言うと、やっぱりこの博物館周辺のスケールにトレノの合成がしっくりきたんですよね。列車のために色々な施設が設えられているので当然といえば当然ですが。



トレノはオーナーの比良さんが、昭和58年に旧国鉄の車両を買い取って、かつてあった引込み線の上を走り、小樽高島まで移動。内装をなるべくそのままに改修をして、リストランテ・トレノとして創業しました。2008年で創業24年になります。コンペの際に使用したプレゼンシート(福島工務店企画室で担当・・・つまり僕がやった笑)、良かったらご覧ください。

プレゼンシート(21M)

当日はこれと合わせて3分のムービーを用意しました。いずれ公開しようかと。年末はほんと忙しくて大変でした・・・。コンペにはトレノが勝つことができ、いざ着工ということになりました。裏側部分に関しては、改めて総合博物館内からイメージソースをもらって、貨車として利用されている赤い列車とデザインを合わせました。そのソースとなっている赤い貨車は、夏場は子供達を乗せて、園内のレールの上を走るそうです。

この提案はもちろん、移築ということに意味合いがあるのですが、今後も色々な角度からのデザインをしていって、小樽のテンションをあげるような場所になったら良いなと思うと同時に、僕も積極的に絡んでいけそうなので、将来的に立ち上げたいと思っている小樽の街づくり組織の拠点にできればなと。とにもかくにも僕の実作第一弾ということになりますし、幸先良いスタートが小樽できれたと思います。
せっかくなのでボツになった移築・休業のDM、ここで公開しておきます。




トレーラーを使って27mの列車を移動することになります。小樽ジャーナルで取り上げていただきました。http://webotaru.jp/2008/03/0305-6.php福島工務店の名前が触れられていなくて残念ですが・・・。どうやら北海道のテレビ局が移築前後を含めて4回もの撮影取材を予定しているらしく、また上記記事を紹介してくれた小樽ジャーナルも、動画配信を予定しているそうです。当日は僕も負けずにインターバル撮影とか、ビデオカメラとか、一眼レフとか(一人で出来るのか?)で撮影しようと思っています。後日公開しますね。リストランテ・トレノ大移動・・・2008年4月4日、午後11時~(2時間程度)




見学はもちろん大歓迎です!・・・っていっても急だし遠いし、かと思いますが汗本来なら、プレゼンの際に制作した映像も公開したいところですが、ちょっと急ぎで作りすぎたのでクオリティが・・・なのでまた後日。映像の中で、航空写真を使って、トレノを現状の位置からコンペの対象敷地に移動するシーンがあるのですが、なんと回転させずにそのままはまったんですよ。うーんロマンチックです。あ、もちろん写真素材等は無断使用厳禁です。よろしく。


(追記)本日、午前中に車両をトレーラーに乗せる作業が完了しました。僕はちょっとやることがあったので現場には行けませんでしたが、夜はほんと楽しみです。http://webotaru.jp/2008/04/0404-2.php