ksukefukushima.blog

2006/09/15

2001.09.11

もうすでに四日過ぎたけど、思うことを。

9.11ってだけで世界中の誰もがあの日のことを思い出すわけだけど、本当に悲劇的な事件だったと思う。
一方で、とかく建築・都市という目線でWTCが壊れたあの風景を見たとき、何か新しい時代の訪れを感じた。

マンハッタンの摩天楼群はいわゆる資本力の誇示で、過去にその高さ争いで色んなエピソードがある。
その流れに一つの終止符を打ったのがWTCで、あれは近代の象徴みたいなものだったのだと思う。
そしてその近代が作り上げた鳥篭建築は、もろくも全壊という結果になってしまった。

2001年という21世紀最初の年にあの事件が起きたのはすごく意味深い。
20世紀を席巻した近代と言う名の資本主義は、貧乏人とお金持ちを分け、結果ああいった二極対立の構図を作ってしまった。
21世紀の最初の年にその象徴が壊された。
新しい時代の到来を感じた瞬間でもあった。

WTC跡地は、予想通り元よりも高い超高層ビルが建つことに決まった。
アメリカ独立宣言の年である1776年にちなんだ、1776フィートの超高層建築。
設計者に関するゴタゴタがあったようだけど、いったいどんな風景が出来上がるのか。
歴史の繰り返しなのか、それとも・・・。

あの事件で命を失った全ての方々のご冥福をお祈りします。
重ねて世界平和を切に願います。


・・・今日のケンチク・・・
「WTC跡地安藤忠雄計画案」
あの場所が地球の一部だっていうことを盛り込んだ案。
実現可能性は別として、とても共感を覚える提案だった。