ksukefukushima.blog

2006/08/21

PopulouSCAPE@FIBERCITY

東大大学院の大野秀敏研究室のFIBERCITY/Tokyo2050に、共同研究(図版制作)として参加しました。

FIBERCITY/Tokyo2050は2050年の東京を想定しています。
人口減少に伴う都市の縮減を、鉄道駅を中心とした徒歩圏内(r=800m)に誘導しようという計画です。
その際、さらに既存鉄道のライン上に増駅を行うことによって駅間隔を狭めて密度をあげています。

制作した図版はPopulouSCAPEの人口ビル表現で現状と計画後の人口分布を見せるというもの。
特に今回のソースは各町丁目別の人口データという細かいものなので「MicroPopulouSCAPE|マイクロポピュラスケープ」という名前をつけました。
以前
新建築6月号のFIBERCITY特集用の図版として制作したものは埼玉県のみを対象としていたのですが、今回のJA63(9月中旬発売)の同特集用図版では関東一都三県の約25,000ある町丁目の各図形重心に人口ビルを建てていきました。

MicroPopulouSCAPEでは100mキューブ(人口1-100)を単位にしてビルを建てていってます。
PopulouSCAPEで採用していたビルの窓付きマテリアルは、密度の関係上視認性が悪いということで却下し、今回はランダムな色を割り当てることによって視認性をあげています。
図版は既存と計画後の各人口分布と駅勢圏800m円を使って表現しています。
計画後の人口分布に関しては既存の高さに75%かけて、増駅後の各最寄り駅をターゲットに人口ビルが集まっていくアルゴリズムをスクリプト記述にて処理しています。

大野研修士の大島耕平君が用意してくれた数値データをオブジェクト化、ビジュアライズしていったという作業内容でした。

画像は既存(2005年)の状態です。
興味を持っていただいた方はJA63見てくださいね。

FIBERCITYの特集自体130ページ以上もあって、制作した図版は見開きで使っていただけることになっています。